月別アーカイブ: 2010年6月

ガラス作家×ガラス楽器♪

ガラス作家×ガラス楽器♪
恒例の夏イベント「ガラスフェスタ2010」きららガラス未来館で今年も行われます。
前々回のブログでも掲載しました「ビン笛合奏団ラ・マーズ」とのコラボレーション企画として、私達ガラス作家があたらしいガラス楽器の制作にチャレンジいたします。
東京出張の際にしっかりと打ち合わせをした事をこの何日かで制作に取り掛かりました。「こんなのできますか?ガラスでは難しいですよね・・・」と聞かれるとつい悪い癖で「上手くいくか解らないけど、できないことはありませんよ!」なんて答えちゃう。(涙)
「あ、」また言ってしまったと思いつつ、実はこのチャレンジがものすごく大事なのです。
自分の作品では決して創らない形や表情、機能などに対してガラス素材を生かした作品(今回は楽器)を本気で考え、どうすればより良い形になるかを試行錯誤します。
この時に私達ガラス作家はガラス素材と多くの会話をします。
聞こえにくいガラスの声に耳を傾け、しっかりと聞き取ろうとすると、必ずガラスは答えてくれます。
「それは無理!。そこを引っ張ればもっときれい。」てな感じで声がします。
ただ本当に聞こえにくい声なので沢山の時間もかかります。今回のガラス楽器制作の新しいガラスとは会話が始まったばかりです。ガラス様とガラス工房全スタッフ、膝を突き合わせて会話を楽しみます♪

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まずは作戦会議、吹きガラス工房の床にチョークで。

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試行錯誤の試作中

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ガラスをビョイ~ンとのばして。

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ヒョイッとまげて。どんな音が出るのでしょうか?

 

展覧会巡り (絵画・ガラス)

展覧会巡り (絵画・ガラス) 
東京出張も3日目、最終日です。
今日も午後からは打ち合わせの予定が入っています。だから昼間ではゆっくりという事はM.Mグラススタジオではありません。少しでも良いものを観て、手に触れ、人と話す。そうする事が次の作品の糧となり良い仕事につながると思っています。と言う事で、午前中は展覧会巡りです。
初めに向かったのは日本橋高島屋の美術画廊です。ここでは、洋画の安達博文展を見に行きました。独特の描線とユニークなフォルムの人物画や、日々描いた10m余りの水彩絵日記も出品していて、その日々の積み重ねと、デッサン力は素晴らしいものでした。安達先生は富山ガラス造形研究所時代にお世話になった先生で、会うのは多分10年ぶりくらいです。先生の創作活動や私達M.Mグラススタジオの近況活動など短い時間でしたがお話しができ、変わらない安達先生の独特の雰囲気にパワーをもらって次の会場に。場所は目の前工芸サロンです。ここでは、ガラス作家室伸一先生の作品展、多彩な色ガラスに詩的な造形の作品の数々を観て先生にご挨拶。西川慎が8年前から金沢美術工芸大学の工芸科でガラス素材の集中講義を行っているのですが、その前任者が室先生です。直接お会いしたことはなかったのですが、やっとご挨拶ができてホッとしました。
この後、銀座、川崎、横浜と展覧会を巡りに巡り、仕事も済ませ、懐かしい先輩ガラス作家の展覧会も観ることができ大満足で羽田に向か東京出張は無事終了。

足は棒のようになって疲れ果てたけれども、たくさん収穫がありました♪
さあ、明日からM.Mグラススタジオでガラス制作開始です。
ガンガン創っていきますよ!

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10年ぶりに会う安達先生(左)
後ろは10mもある絵日記作品です。ちょっとした描写がたまりません。

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独特な線で描かれた自画像と日記の作品。
完全な安達ワールドです。

 

 

ガラスフェスタ2010 ビン笛合奏団ラ・マーズ ♪

ガラスフェスタ2010 ビン笛合奏団ラ・マーズ ♪
今朝は昨晩ご一緒した松永さんとゆっくりホテルの朝食をいただき、各々の仕事へと向かいました。
東京出張2日目です。
デイタイムは全て建築事務所、デザイン事務所等で作品の提案、ガラス作品制作、搬入が無事に終わった事のお礼など、渋谷を中心にあっちこっちに足を運び、それぞれお会いした皆様とお話しをさせていただきました。相手が望んでいる事やM.Mグラススタジオの取り組みなどの近況報告をすることで、今私達が何をするべきなのかを再認識することができます。自分達が何をしたいか理解していなければお客様に何を話していいか解らないですからね。次の企画につながる予感がします。(気!)

また、今日はM.Mグラススタジオがガラス作品制作と同じように大切にしている文化活動の打ち合わせもありました。毎年、きららガラス未来館で行っている「ガラスフェスタ2010」の企画運営をM.Mグラススタジオが行っております。そのコラボレーション企画として「ビン笛合奏団ラ・マーズ」との創作活動があります。 ラ・マーズさんはいろいろなガラス瓶に水を入れて音階を作り、指の間にそのガラス瓶をはさんで笛のように吹いて奏でます。子供のころコーラのガラス瓶などを吹いて遊んだ誰にでもある経験を、懐かしい心に残る音としてとらえ、プロの合奏団としてその音色を表現に生かしています。懐かしくて優しいビン笛の音色とM.Mグラススタジオで生まれる新しいガラス楽器。最高のコラボレーションに成りそうです。フェスタの流れ、子供たちとのワークショップ、ガラス楽器の制作、しっかり4時間以上かけて良い会議を行うことができました。
このガラスフェスタには生涯学習音楽指導員研究会ネットワーク山口や近隣施設(竜王山オートキャンプ場)等の地域の皆様、ガラス未来館講座生さん達にも参加して頂いています。
ガラスフェスタ楽しくなりそうです。一丸となって成功させますよ!

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品川アトレに隣接するビルの4F「Complex Table」で待ち合わせ

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超真剣!企画・制作会議 食事も忘れて話が盛り上がっています。

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ラマーズさん達との会議の中で生まれたラフスケッチ、
面白くなりそうです。(嬉)

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コンプレックステーブル 創作イタリアン おいしかったです。(美味)

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内装や家具もかなりこだわっている感じ。
バーの後ろには本物のステンドグラスもありました。

セルリアンタワー東急ホテル ガラスアート

セルリアンタワー東急ホテル ガラスアート
ルーシー・リー展を観た後に、やはり東京出張に来られている株式会社モトクロスの松永さんと渋谷で食事をしました。渋谷に行くと行き付けの台湾料理屋があってそこで経営やお互いの考えについて話しながら食事をしたのですが、やはり時間が足らず宿泊先のセルリアンタワー東急ホテルの40階にあるバーでさらに各々の会社の今後の展開や戦略について話は尽きることがありません。ガラス作家やアーティストだけでの間ではあまり話題にならない幅広い内容でとても良い刺激になります。
どの世界の方でもしっかりと芯を持って仕事をされている方はガラスやアート、文化についても一定の考えを持っており、突き詰めればどの職業でも同じところに到達点はあるのではないかと最近よく感じます。
まだまだ突きない話はあるのですが、今朝の3時までかかって「ガラスの香合、小筥展」制作と搬入の準備をしてからの出発だったので睡魔には勝てず楽しい会話も終了。
とても有意義な時間でした。

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セルリアンタワー東急ホテル
ロビーのレストランには奥野美香さんの作品(写真は撮る事ができませんでした。)

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(株)モトクロスの松永さん 40階のバー
バーの入口にはガラス作家の米原さんの作品が展示してありました。雰囲気に良く合っています。
こちらも写真が撮れず残念(涙)

ルーシー・リー展 

ルーシー・リー展 
東京に着くと渋谷に向かい、ガラスの展覧会を2つばかり観て話などをしてから、次は六本木での打ち合わせ。こちらもきっちりと会議を済ませて、今回出張で池本美和・西川慎ともに楽しみにしていた「ルーシー・リー展」を観に行きました。
打ち合わせ場所からすぐ近く、東京ミッドタウンから歩いて3分程の場所、国立新美術館で開催されています。と言っても展覧会最終日さすがに来られる人たちもすごい人数です。
私達も駆け込みで列に並びました。

ルーシー・リーは誰もが知っているイギリスの女性陶芸家。工芸を志す多くの作家はルーシ―の作品に対する姿勢や作品の魅力に共感すると言われています。
私も、いくつかの作品は拝見したことはあったのですが、これほどまでに多くの作品(およそ250点)を一堂に観るのは初めてです。バーナード・リーチとの関係から始まり、ハンス・コパーとともに制作した日々の作品、生涯にわり芸術家ではなく、陶芸家として制作、研究し続けた作品が会場を埋め尽くしています。
「私はただの陶芸家。作品は何も意味しない。私はただ陶器(pot)を作りたいと思っただけ。」展覧会の途中で記されていたルーシーの言葉に、一生をかけて制作し続けた重さを感じずにはいられません。晩年80歳を超えてからも新しい作品に取り組み仕上げた作品を目の当たりにすると胸に込上げるものがありました。(感)
本当に素晴らしい展覧会です。国立新美術館での「ルーシー・リー展」は今日で終わってしまいますが、この素晴らしい展覧会はこの後、五つの会場を巡回するようです。
山口県の萩の浦上記念館が最後の会場になっています。
ぜひ、足を運ばれてみてください。
必見です♪

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国立新美術館 黒川紀章晩年の建築

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ルーシー・リー展」購入したカタログです。
すごく良い内容で、お買い得ですよ。 国立新美術館に問い合わせてみてね♪

東京出張(ガラス作品提案とガラス作家達の展覧会)

東京出張(ガラス作品提案とガラス作家達の展覧会)
今日から3日間東京出張です。
出張前はいつも、仕事の整理をしてから出発しないと行けません。すぐには帰ってこれませんので、創り残しがあり、お客様に失礼があっては大変ですからね。そんなこんなで、今朝も前回お知らせした「ガラスの香合、小筥展(淡交社なごみ)」の作品の制作を済ませ、搬入準備をしてからの出発でしたので、朝の3時まで用意をして、6時に起き、7時半の飛行機で羽田に向かいました。{アラフォの私にとってはちょいとキツイ(汗)}
しかし、これからたくさんの人と会い話をして、多くのガラス作家やアーティストの展覧会を観て回る予定です。
制作とは違った緊張感と楽しさがあります♪
今回も多くの収穫を得るために歩き回ります。

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山口宇部空港 正面玄関 およそ1時間30分のフライトです。

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出発ロビー入口のモニュメント

 

ガラス作家7人による「ガラスの香合・小筥展」茶道具

ガラス作家7人による「ガラスの香合・小筥展」茶道具
ガラスで制作された茶道具を見立て、ガラス作家7人による「ガラスの香合・小筥展」が開催されます。
これまでも茶会などの場でガラス製のお茶道具を使用される機会がないわけではありませんが、茶道家の先生方も常に新しい素材や作品を探し追求され、海外のガラスブランドのバカラやラリックの作品など
を水差しなどに見立てられ茶席の涼を演出される事例はいろいろと紹介されています。
淡交社から出版されている、茶のあるくらし「なごみ」でもガラス作家の作品の魅力について紹介をしていただく事になりガラス製茶道具の制作の機会を頂きました。
M.Mグラススタジオでは設立当初から茶道具の制作と研究を自分なりに続けておりますが、創れば創るほど何とも茶道具と言うのは難しいもので、重さや大きさ、全てにある一定のルール(掌の中にあるときの気持ちよさの様な感覚的なもの)がある様に感じています。(難)
だからこそ私は茶道具の制作が面白くてたまりません。
自分勝手にガラスのきれいさを伝えるだけでなく、しっかり道具としての機能が詰まっている事。ガラス素材の美しさと機能美、お茶やお水が器に入った時の見え方など、その時、その場所の情景をイメージしまわりの空間と溶け合って客人をもてなす。
この心意気が作家の制作魂を燃え上がらせます。(気!)
と言うものの何せ難しい!うまくできない!もう一回、もう一回、だから楽しい♪
あと作品の搬入まで1週間程です。

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茶のあるくらし「なごみ」に掲載されている香合と棗「結晶」
レース模様の振り出しや蓋置き、茶巾立てです。

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平茶碗、夏茶碗などなど。 いろいろ制作しています。

倫理経営講演会 朝礼実演会 ♪

倫理経営講演会 朝礼実演会 ♪
昨日、M.Mグラススタジオ ・ きららガラス未来館のスタッフ全員で倫理経営講演会と朝礼実演会を見学に社員研修のためセミナーに参加しました。
国際ホテル宇部で開催された経営者セミナー(倫理経営講演会)では、朝礼が企業を変えるという事を推進しており、実際に活力のある朝礼を行っている株式会社ぎじろくセンターの皆さんによる朝礼実演会が行われました。
実演が始まるとそれはそれは気合の入った、朝礼です。
大きな声で挨拶や声を掛け合う姿は何とも気持がよく、ガラスの体験学習等を行っているサービス業の私達ガラス工房では見習わなければいけません。
実演の中では
、入社2カ月の女性社員さんも積極的な挨拶、発言が素晴らしく、活力朝礼の実力を実感しました。
また、経営講演会では藤原忠夫氏による経営姿勢や経営者の学ぶ道についてお話を頂きました。話の中で「気が付いたら物事をすぐすること。これが、ものごとを成し遂げる秘訣です。」といただきました。
気が付いたらすぐに実行する。」早速、今朝からM.M グラススタジオ・きららガラス未来館スタッフ全員で朝礼始めました。(単純です。)
朝から皆で挨拶、予定など大きな声行っています♪
一番照れているのは私、西川ですが・・・(汗)
これを機により良いサービスを提供できるように社員一同努力していきます。

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株式会社ぎじろくセンターの皆さんによる朝礼実演

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藤原忠夫氏による経営講演会

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社員研修 ガラス制作にかかわる私達の世界で、経営セミナーに参加する
ガラス工房はあまり聞いたことがありません。 とても良い経験でした。
新鮮な気持ちで参加させて頂きました♪

京都観光Ⅱ 清水寺

京都観光Ⅱ 清水寺
京都観光がもう少し続きます。
河井寛次郎記念館の静かな雰囲気と時間を感じた後に、今度はそこから歩いて15分坂道を登り清水寺に行ってきました。
誰もが知っている京都の名所です。京都市内が一望できる舞台からの眺めは最高でした。
舞台は139本の柱と貫木は釘を一切使わずに組み合わされていて、周囲が2m程もあるケヤキの木に楔を打ち込んだ頑丈な創りになっていて、下から見上げると、その美しさに感動します。
「清水の舞台から飛び降りる」の言葉どおり、江戸時代から200人以上が願をかけ飛び降りたとか?8割以上は生きていたそうですけれど(汗)。現在はもちろん飛び降り禁止だそうです。(当たり前ですね♪)
また、清水寺は最近はやりのパワースポットでもあります。願を叶える随求堂や事業の成功などを祈願する出世大黒、無病息災を願う音羽の滝などゆっくり参拝し、私達が留守の間ガラス工房を守ってくれているスタッフの健康等を祈願してまいりました。
帰りは産寧坂、二年坂を通り甘味などいただきながら京都駅に向かい観光も終了。
久しぶりにゆっくりと時を過ごし気持ちよく山口に帰宅しました。

明日からは早速工房の整理、追加注文等と忙しく制作を開始します。

初めての京都でのガラス二人展、無事に終了いたしました。
たくさんのお客様にお越しいただきたくさん勉強させていただきました。
京都での出会いと経験を生かしガラス制作頑張っていきます。

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「八坂の塔」
御柱が塔の中心を貫いている建築工法で東京スカイツリーにも用いられているそうです。
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「清水の舞台」 飛び下り禁止です。

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清水寺の名の由来になった名水「音羽の滝」
真ん中に池本美和さん。何度も飲むと御利益がなくなるそうです。

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「産寧坂」ガラス展のための京都の生活も終わりです。
京都駅に向かい帰路につきます。

京都観光 河井寛次郎記念館

京都観光 河井寛次郎記念館
昨日、髙島屋京都店での初めてのガラス二人展も無事に終了し、たくさんのお客様からいろいろなご意見ご感想を頂き、とても勉強になる一週間でした。
展覧会を行うに当たって協力をしてくださいました、髙島屋のスタッフ、関係者の皆様本当にありがとうございました。

今日は山口の工房に帰宅する前に気になる美術館などに見学に行きます。
京都は工芸や文化の宝庫ですので、しっかり良いものを観て勉強したいと思います。

池本が兼ねてから一度行ってみたいと言っておりました河井寛次郎記念館に行きました。ガラス二人展を観に来て下さいました書家の矢田先生も足を運ばれ、「とても良かった」の感想を聞いておりましたので、なおさらに興味を持ち足を運びました。
寛次郎が制作活動で過ごした自宅兼工房、入るなりその静かに時間が流れる感じが木漏れ日から伺えます。
寛次郎が使用した椅子や机の調度品がそのままの形で残され、二階の部屋からは中庭の向こうに素焼き窯と上り窯も見えています。
作陶をはじめとした木彫や文章を通じてはげしい表現をしたものが数多く展示されておりましたが、反面、生活の中で生きる芸術を尊んだ穏やかな心を感じることができたように思います。
寛次郎は「驚いている自分に驚いている自分」と語っています。
当たり前のことを当たり前ととらえず、いつも新鮮な目で「ものごと」に向き合っていれば毎日のように制作をしているガラスからも、もっと深く美しさを感じ取れるのではないですか?と言われているような気がしました。
気持ちを落ち着かせガラス制作に取り組み、さらに精進しなければと思わされる場所でした。
お勧めです。♪

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客間から見える中庭と寛次郎が使用した調度品

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居間の椅子と囲炉裏                   
玄関入ってすぐの手の彫と格子戸からの木漏れ日。
とても静かな雰囲気です。