月別アーカイブ: 2010年4月

倫理法人会 経営者モーニングセミナー講演

倫理法人会 経営者モーニングセミナー講演
宇部市準倫理法人会 経営者モーニングセミナーの講演に招待され、「ガラス作家の仕事と社会とのつながり」というテーマでお話しをさせていただきました。
講演を聞いて下さっている方々は経営者や自己を高めんと朝の6時から集まっている意識の高い方々です。私が少しでもカッコつけてガラス作家の事を話そうものならすぐに見破られてしまいそうです。 そんな中でお話をさせていたける機会はめったにありません。
ガラス作家が向かうべき方向や姿勢をまだまだ足りない私ですが、今の思いを心から話させて頂きました。
講演では、私がどの様にしてアート(美術)の世界に興味を持ち、ガラスの素材に出会いガラス作家を目指したところから始まり。山口県の小野田市になぜM.Mグラススタジオを設立し活動を始めたのかと言う経緯とガラス作家の社会での役割を話させていただきました。
私達は山口県でガラス工房を初めて8年になりますが、なぜ小野田に来て、何のために作家を続けているのかを、経営者の皆様の前で話す事によってガラス作家としての自己と社会との関係を再認識することがでたように思いました。
恥ずかしながら恩師との関係をお話ししている際には、恩師のガラス作家の姿勢を思い出し感極まり言葉に詰まってしまうところもありました。
講演をを聞いて下さっている皆様にはうまくお伝えできなかったかもしれませんが、私にとって大変貴重な時間を頂きました。
宇部市準倫理法人会 経営者モーニングセミナーの参加者の皆様に深く感謝いたします。
本当にありがとうございました。
ますます、ガラス作品制作に励んでいきたいと思います。

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講演の様子 かなり緊張しました。

 

株式会社モトクロス松永 秀夫社長

株式会社モトクロス松永 秀夫社長
宇部市準倫理法人会 経営者モーニングセミナーの講師として招待されました。その仕掛け人は株式会社モトクロス松永秀夫社長です。
松永さんはM.Mグラススタジオのホームページを制作して頂いている会社の社長さんです。
出会いは2年ほど前になりますが、今指定管理を受けている、きららガラス未来館のホームページの制作の際に知り合いました。
その当時は全くインターネットに対して関心もなく、必要性は感じていたのだけれども、なんとなく苦手な部類として扱っていた世界が、松永さんの話からほんの少しですがインターネット環境を理解していきました。
私達も仕事柄、物やサービスをただの売り物として扱って話をしているのか、それとも本当にこの仕事に興味や遣り甲斐いを感じて話しているのかは解ります。
もちろん松永さんは後者の方で、素晴らしい「気」に充ち溢れているように感じました。
そんな松永さんに負けじと、私達もガラスの事を話しているうちに、「西川さん倫理法人会 経営者モーニングセミナーで話ししてくれない。」なんて事になったのです
もちろん、いつものごとく松永さんから聞かされるこの会の意味や志向に大変興味を持ったし、何か得るものがある様に感じて、参加させて頂きたいと思いました。
講演前夜、松永さんと打ち合わせを兼ねて食事です。
M.Mグラススタジオのホームページを制作して頂いたWebデザイナーの杉井さんも一緒です。
おいしい食事は、良い人と良い話がセットで初めて成立しま
す。
松永さん、杉井さん素敵な時間をありがとうございました。
明日の講演ガラス作家として、しっかりガラスの魅力を語ります。

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㈱モトクロス社長 松永さん(中央) Webデザイナー杉井さん(左)
串揚げ「つもり」とてもおいしい食事でした。

吹きガラス作品 ケーンワークⅡ

吹きガラス作品 ケーンワークⅡ
京都の展覧会に向けて吹きガラス作品制作のケーンワーク進めています。
今日はそのケーンを使ってもう一段階進めていきます。
レースグラスにはいつくかの見せ方があって、まるでレースの織物のように繊細な細工をしたものもあれば、網の目の様なレースもあります。全てのレースグラスの基本パーツになる前回制作したシンプルケーンを使用して次のステップにうつります。
今日下ごしらえしたのは、レースグラスの基本となるツイスト(渦巻状にねじった模様)を作るためのものです。しかも、セット作品として制作を考えていますので、同じ模様のグラスや器、ぐい吞みを制作するために、「ブランク」を制作します。
「ブランク」は作品ではありません。あくまで最終の形にするための一歩前の段階です。直径は5cm程度で、最終的に作る形や大きさによって変えます。
この「ブランク」ができて、やっと作品の形に入って行くことができるのです。
べネティアングラスのケーンワークは陶磁器などと違って、器を制作して絵付けをするのではなくて、初めにデザインのもととなる模様をつけることができるように下 ごしらえをして最後に作品を形していき、さらに加工を施して完成になります。
非常に長い工程で作業は進んでいきます。
やっと半分まで来ました。
さあ!次はこの「ブランク」を使って冷酒揃やお茶道具を完成させていきますよ♪

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前回のケーンを一定の長さに切って並べているところ。
コンロで温めてピックアップします。

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徐冷炉の中。最終形になる前のブランク達。

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ピックアップオーブンの中。これからガラス作品に生まれ変わります。
どんな作品になるかはお楽しみに。♪

吹きガラス作品 ケーンワークⅠ

吹きガラス作品 ケーンワークⅠ
京都の展覧会に向けて吹きガラスでの作品制作をケーンワークでも行います。

今日はとても天気が良く風も穏やかなので、外で「ケーン」を引こうと思い制作致しました。
ガラス関係の作家や学生でないと「ケーン」て何?と思うでしょう。
「ケーン」はガラスの細い線の様なものです。
これは、ベネティアンテクニックの最高峰であるレースグラスなどを創るのに必要なパーツの一つです。
断面から見ると芯の部分に色ガラスを入れて、周りに透明のガラスを巻きつけたガラスを1100度程度に温めてアシスタントと息を合わせて長くひっぱり制作します。
一回で引く長さは5~6m位になるので工房内では手狭で、今日のように天気の良い風のないときしか製作ができません。
それでも、M.Mグラススタジオの前はケーンを引くのにもってこいの場所なんです。♪
料理もガラスも下ごしらえが大切だと思います。
まさに、「ケーンは」下ごしらえなんです。
この「ケーン」どの様に作品に成っていくかは、また紹介します。

今日は本当におだやかな気持ちの良い作業日でした。


長さ5~6mくらい。対岸に見えるは九州です。 
白色のケーン。シンプルで一番好きな色です。

 

コルテオ福岡公演 ♪

コルテオ福岡公演 ♪
先日、
ダイハツコルテオ福岡公演を観に行ってきました。
全団員オリンピックメダリストクラスのアーティスト達が身体芸術を繰り広げ、音楽、衣装、全てにおいて超一流の最高の舞台が繰り広げられるシルク・ドゥ・ソレイユの今回の演目が「コルテオ」です。
「コルテオ」とはイタリア語で「行列」を意味するようです。
公演は、ひとりのクラウンを中心に繰り広げられる祝祭のパレードで、それは楽しく陽気でありながらも、どこか儚く哀愁漂う世界で激しく情熱的な空気に包まれたかと思うと、次の瞬間静寂が訪れる。
愛すべきものたちに囲まれたクラウンを中心に繰り広げられる数々のドラマが、観る人の心に語りかける。
コルテオの世界にグッと引き寄せられる最高の舞台芸術でした。
私が初めてシルク・ドゥ・ソレイユの舞台を目にしたのは19歳のころ、もう20年も前の事です。
アトリエの先生に、サーカス観に行くぞ!と誘われ何も知らずに行ったのが「ファシナシオン」という演目でした。
その時はあまりのすごさに「すごい!」としか思いませんでしたが、時がたっていくつかの演目に足を運ぶうちにどんどん魅了され、本当にすごいアートだと感じています。
ストーリーや身体芸術が最高なのは言うまでもありませんが、出演者が演目をこなすだけではなく、観客に対するサービス、舞台セットの準備などあらゆる事を協力し舞台を成功に導く、その超一流の姿勢がたまらなく感動します。

私達ガラス作家もガラスを制作するだけではありません。
窯や道具を創り、展示するための台、そしてガラス制作。展覧会の時はガラスについて熱くお客様に語り展覧会を開催します。
「コルテオ」を観てものすごく勉強になりました。
5月にある京都での展覧会に向けて、さらなる演出を今から池本美和と練っていきます。

シルク・ドゥ・ソレイユ最高でした♪

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第3回ガラス教育機関合同作品展

先日、第3回ガラス教育機関合同作品展を観に行ってきました。

日本全国のガラス科をを卒業、修了する学生選抜者を集め計17校のガラス教育機関が参加して展覧会が開催されました。
私も年にいくつかのガラス教育機関で集中講義を行っていますので、その後生徒がどの様にガラスと向き合い取り組んだのかが気になり東京出張を1日早めて観に行った次第です。

いろいろな技法や質感、形態や表情のガラス作品がならび、どの作品にも何年間かの学業の成果を感じさせる力作が展示され、それぞれのガラスに向き合った時間を感じることができる良い展覧会でした。

学生達はこの展覧会が終わると社会人としてガラスに関係していくわけです。
いうなれば、これからはガラス作家としてライバルになるわけです。

M.Mグラススタジオの西川慎・池本美和にも当然始まりはありました。
その時の諸先輩方や先生方とは、とてつもない差を感じていましたが、その差を何とか埋めようとがむしゃらにガラス制作に取り組み向き合ってきた結果今の自分たちがあるように思います。

今度は私達がその差を新人作家(新社会人)に見せる番です。

全力でガラスと向き合い技術や感性、ガラス作品に関するすべての事で、突き放していきますよ!

追いかけてくる新人作家、また私たちは高みを目指して諸先輩方に追いつき、追い越して行けるよう、全力で飛ばしていくぜい。

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ガラスのオオカミ。実物大ぐらいあって大きな作品です。

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私達の新人スタッフ松尾具美さんの作品(中央)

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人や場所、ガラス作品との出会い

人や場所、ガラス作品との出会い
私達にっとってガラス作品制作と同じ以上に大事な人との出会い、思い出の場所、作品達が今のM.Mグラススタジオの西川慎・池本美和を構成いしています。
M.MグラススタジオNewsでお知らせしました「和ガラス粋なうつわ、遊びのかたち」を拝見しに上京した際、いろいろな人や思い出の場所、作品と出会いました。
その時の事や、これから起こる出来事、出会う人々を少しづつ紹介していきます。

今回は、「東京ミッドタウン」です。
この商業施設にサントリー美術館が移転をする事となり私はサインを制作させていただく機会を得ました。
ここにミッドタウンができなければガラスサインを制作することはなかったと思います。
また、六本木の東京ミッドタウンのあ場所は旧防衛庁の跡地で長州藩の土地でもありました。
私達M.Mグラススタジオのある山口県も長州藩の土地です。
こじつけと言えばそれまでですが、私はどうしてもそうとは思えません。
何か目に見えない物事にひかれ、必然的にこの土地でガラス工房を立ち上げているからこそ六本木の旧長州藩の土地に西川慎のガラス作品が選ばれたと思っています。
土地の歴史にひかれ、小さいけれど歴史の一部にM.Mグラススタジオのガラス作品が残るのはとても光栄なことです。
私にとって非常に思い出深い大切なところです。

西川 慎

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M.Mグラススタジオ新年度開始

M.Mグラススタジオ新年度開始です。

新年度を迎えてホームページもリニューアルしました。
さらに、M.Mグラススタジオの活動を皆様に知って頂くためブログも始めます。
更新が途絶えぬようにお伝えしていきます。
また、スタッフの入れ替わりもありました。
指定管理を受けています、きららガラス未来館に新しい仲間が加わります。
M.Mグラススタジオ(西川慎・池本美和)の富山ガラス造形研究所の後輩です。
追って紹介していきます♪