吹きガラス作品 ケーンワークⅠ

吹きガラス作品 ケーンワークⅠ
京都の展覧会に向けて吹きガラスでの作品制作をケーンワークでも行います。

今日はとても天気が良く風も穏やかなので、外で「ケーン」を引こうと思い制作致しました。
ガラス関係の作家や学生でないと「ケーン」て何?と思うでしょう。
「ケーン」はガラスの細い線の様なものです。
これは、ベネティアンテクニックの最高峰であるレースグラスなどを創るのに必要なパーツの一つです。
断面から見ると芯の部分に色ガラスを入れて、周りに透明のガラスを巻きつけたガラスを1100度程度に温めてアシスタントと息を合わせて長くひっぱり制作します。
一回で引く長さは5~6m位になるので工房内では手狭で、今日のように天気の良い風のないときしか製作ができません。
それでも、M.Mグラススタジオの前はケーンを引くのにもってこいの場所なんです。♪
料理もガラスも下ごしらえが大切だと思います。
まさに、「ケーンは」下ごしらえなんです。
この「ケーン」どの様に作品に成っていくかは、また紹介します。

今日は本当におだやかな気持ちの良い作業日でした。


長さ5~6mくらい。対岸に見えるは九州です。 
白色のケーン。シンプルで一番好きな色です。