作品制作」カテゴリーアーカイブ

締切間近!ガラス作品制作続々と♪

締切間近!ガラス作品制作続々と♪
年明けから、きららガラス未来館のガラス溶解炉修繕をしながらもガラス作品の締切が続々と近づいています。都内ホテルのスイートルームに使用される作品。この春オープンの都内マンションエントランスホール。広島初の本格的なアートの入るマンションの共用スペースなど、多くのガラス作品を完成させなければいけません。しかもなかなかの大型作品ばかりで、吹きガラス作品も、キャストの磨きも簡単に仕上がる作品は一つもないのです。(難)
 もちろん完成した作品を安全に発送するように専用の箱を制作したり。設置場所によっては搬入、設置にも足を運ぶ準備をします。このような作品に加えて、さらに大量の記念品の制作も行っていてすべての締切が今月中。本当にありがたい話なのですが、年明け一週間でこのペース。(忙) 完成に向けてスタッフのみんなと計画的に進めて行きましょう。

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今年最初の吹きガラスはH:680mmの大きな作品です。(重)

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宙吹きガラスで大物を制作するときはアシスタントとの息が合わないとうまくいきません。なかなか良いタイミングになってきました。

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このような感じでガラス作品が完成しました。ここからサンドブラストで加工をする作品と設置のための準備です♪

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都内マンションに納めるガラス作品、こちらも高さが600mm以上で、重量も30kg以上あります。(重) 
思った以上におおきな作品です。今週は安全に梱包をしま~す。

年末のお仕事 ガラス制作に大忙し♪

年末のお仕事 ガラス制作に大忙し♪
今年も残すところ1週間ほどになりました。きららガラス未来館はガラス溶解炉のメンテナンスと大掃除の準備に追われています。M.Mグラススタジオは2012年早々の納品作品が多数あるため、年末の30日まで休みなくガラスを吹いて、加工して大忙しです。吹きガラス作品、キャストガラス(鋳造ガラス)作品と記念品や建築空間に納める大型作品までその注文数は100点を超えています。この厳しい時代に、とてもありがたいお話です。その声にこたえるべく年末年始ともぎりぎりまで作業して、ご注文いただきました皆様に喜んでいただきたいと思っています。
今回は制作の様子をちょっとだけご紹介しま~す♪
今日はクリスマスイブ。小野田はちょっとだけ雪がちらついています。吹きガラスは暖かくて制作しやすいけど、ガラス加工室は寒そうだな~。(震)

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キルンワーク(鋳造ガラス技法) 建築空間におさめる作品達の窯入れです。
粘土で原型を造り、それに耐火石膏で型取りをした後、ガラスの容積をはかってから窯の中に入れます。測っておいた容積に比重を掛けてガラスの重さを割り出し、型の中にその分量だけガラスを詰めます。

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最高温度880度。ガラスが型の中で綺麗に溶けています。
ガラスの容積はぴったりみたい♪

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1週間ほどの徐冷を経て窯出しです。耐火石膏を割りガラスを取り出します。
この時ガラスを傷つけないように!(注意)

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とり出したガラスは、さらに削り出して形を造っていきます。
本当に手間と時間がかかる技法ですが、しっかり磨き上げ、キルンワークできたガラスは他にはない素晴らしいガラスの
質感があります。
こちらも2012年の1月中旬に東京へ搬入です。

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加工等を待つガラス作品達。まだまだ沢山あるな~。(涙)

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新年早々に納品するガラスの記念品。こちらも、きっちりとした加工が必要です。
この3倍はこの作品を制作しなければいけません。(頑張りましょう!)
年末まで、もう一息です♪

ホットグラスワーク制作スタート!

ホットグラスワーク制作スタート!
先日、ガラス熔解炉に火入れをして、やっとガラス熔解炉の温度が上がりました。はじめに1400度まで温度おあげた坩堝はしっかりと焼き締まって、さらに強固になります。そこから、さらに時間をかけて1200℃までゆっくりと温度を下げ、坩堝の表面に、あらかじめ作っておいたガラスのカレット(粒)をチャージしてそのガラスで坩堝の中を丁寧に洗ってあげます。この時坩堝を洗ったガラスはもったいないですが捨ててしまいます。(坩堝の中に修繕した時の炉材やほこり等が混ざっていると、がらすが綺麗に熔けないからです。)この「壷洗い」の作業が終わると、
ガラス溶解炉の完全復活です。(嬉)
さらに1日かけて坩堝がいっぱいになるまでガラスの原材料を投入(チャージ)し、完全に原料が溶けたら、ガラス作品の制作スタートです♪
久しぶりのmmグラススタジオでの吹きガラス制作でもフルスロットルで開始して行きます。
ゴールデンウィークも沢山のお客様にお越しいただき、あっと言う間に終わりました。(MMグラスは全く関係なく、ず~と仕事でしたが・・・)
今週からどんどん作品制作を進めて行きますよ~。

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吹きガラスの公開制作もしました♪
ゴールデンウィークの期間、ガラス未来館にて。

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大型の吹きガラス作品です。700mmオーバーでグローリーホールいっぱいです♪

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サンドキャスト体験もきららガラス未来館でこのゴールデンウィークには行いました。砂に手や貝などを押しつけて型を造りその中にガラスを流し込みます。
参加してくれた子供たちは流れていくガラスに目を輝かせていました♪

ガラス熔解炉の火入れ

ガラス熔解炉の火入れ
ようやくガラス熔解炉の修繕も終わり、今日は最後の仕上げのペンキ塗り♪
700℃まで耐えられる耐火塗料を丁寧に塗り重ねて化粧直しです。このペンキも1リットルウン万円もする高級品!大切かつ丁寧に仕上げたら早速火入れ式を行いました。
M.Mグラススタジオでは節目に必ず職員皆で火の神様に手を合わせます。見えないものに感謝して、私達の作品作りの根幹であるガラス溶解炉に敬意をはらい、皆のガラス制作が安全に行えるように祈願します。窯の温度は一度1400℃まで上げられ、ガラスの坩堝を焼き締めてから1200℃で1年以上保たれます。1週間もすると、いよいよ吹きガラスやホットワーク作業のスタートです。
どんどんガラス作品を制作していきます♪

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ガラス熔解炉 最後の仕上げのペンキ塗り♪ 新品同様です。(美)

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ガラス熔解炉に火が灯りました♪
ちょっと解り難いのですが、赤く火が着きました。窯の中をこんな風に観れるのはこの時だけ。1400℃まで温度が上がってしまったら、中を覗き込む事はできません。

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ガラス工房スタッフ一同 
火の神様に敬意をはらい
「二礼二拍手一礼」! 
次の坩堝の交換までよろしくお願いいたします。

ガラス作品 次々と!

ガラス作品 次々と!
早くも2月に突入しました。M.Mグラススタジオブログも新年の挨拶以来更新できずにいたのですが(汗)、正月休みの余韻が残って怠けていた訳ではなく、本当に1月から全力疾走でガラス作品の制作に明け暮れていました。
記念品やトロフィー、横浜のマンション物件のために制作させて頂いている鋳造ガラス(キャストガラス)の彫刻作品、国内外の作品や企画の提案などなど目の回る2011年を
スタートしています。
今日が私(西川慎)の39歳の誕生日だと言う事も危うく忘れてしまうところでした。29歳の時、東京の芝公園にあるセレスティン三井ビルのロビーに高さ7メートル、重さ1トン以上ある
巨大な作品「月齢」を制作し、私を大きく成長させてくれた仕事を頂きました。10年たった今年、さらに大きく飛躍する仕事が出来るよう、しっかりガラス制作、提案とスタッフと力を合わせ頑張りますよ!

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ガラス記念盾の制作
ガラスの加工が済んだら次はサンドブラストで一人一人名前を彫り込んでいきます。

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キャストガラス作品(鋳造ガラス)
粘土原型の制作途中。丁寧に形を創り込んでいきます。どんどん作って、石膏取りに。

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キルンワーク(ガラス電気炉)
石膏型にガラスを詰めて窯入れ。湿気をきっちり抜いてから最高温度の880度まで
窯の温度を上げます。

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セレスティン三井ビル エントランスホールガラス作品 
「月齢」 サイズ H:7000×W:620×D:210(mm)
提案に3カ月、制作期間におよそ10カ月1年以上かかった大作です。

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いつも大変お世話になっている、
きららガラス未来館副館長の奥様から誕生日の手作りケーキを頂きました。ありがとうございました。
とてもおいしかったです。(感謝)

吹きガラスチームワーク

吹きガラスチームワーク
今週末は富山への出張が控えています。その前までに作品を制作して、発送しなければいけません。先週から何度もチャレンジしている吹きガラスの作品です。
吹きガラス作品と言えば前回紹介したレースのワイングラスや花入れ、器などと言った機能性のあるものを制作するための技法と思われがちですが、現代のガラス素材の表現の中では彫刻的な作品、オブジェ等も多くの作家がその技術を駆使して制作します。今制作している作品は正に、その吹きガラスで制作しています。しかも、サイズが高さ80cm以上、かなり大きい作品(M.Mグラススタジオの徐冷炉では最大級)です。こうなると、いつものようにアシスタントと2人で造る事はできません。チームが必要です。今回のチームは4人で構成。皆の息がぴったり合わないとうまくいきません。緊張感もマックスで良い作品を制作ます♪

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M.Mグラススタジオで一番太い竿にガラスを巻き取ります。
かなり重いので竿の熱い部分が持てるようにグローブもします。

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ガラスに銀澄を巻き付けてガラスで模様を描きます。
作品が大きいとこの作業も大変(重)
(澄は箔の10倍くらい厚みのあるものです)

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長く伸ばしたガラスの作品を整えます。
紙リンの上で回すので煙がすごい、目にしみます。(涙)

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ポンテも特大!センターを取って。

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長いガラス作品は、ベンチに座って作業が出来ないので、チームワークが大切。
ポンテもしっかり温めて♪

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口元のガラスを引っ張って伸ばせば完成。
ここまで、おおよそ2時間くらい。一つ作るとへとへとです。

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完成作品。高さ82cm何とか大きさクリアーです。
アシストの皆さんありがとうございました♪
 

レースのワイングラス

レースのワイングラス
先日制作したレース棒を使って注文を
受けておりますレースのワイングラスを制作します。レースグラスを使っての基本的な花器やグラスでもかなり難しいのですが、今回はそれをワイングラスに仕上げます。
レースグラスに限らず吹きガラス全般に言える事ですが、まったくの一人で制作をする技法ではないので、アシスタントと息が合わなければ決して形になりません。
その中でもアシスタントとのチームワークが重要になるのがこのワイングラスです。
久しぶりのレース模様ワイングラス。日頃からの吹きガラスの鍛錬とチームワークの良さがそのまま作品の形になって出やすい作品です。きっといい作品が出来ると思います。(気合!)

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レース棒を均等の長さに切って、鉄板の上に並べて温めます。

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レース棒が割れないように鉄板の余熱であったまったら、グローリーホールで柔らかくします。

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竿にガラスをとり温めたレース棒を巻き付けます。

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レース模様が綺麗に一周するように調節して合わせて。

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レースガラスをなじませ、くくりを入れて穴を閉じます。これで息を吹き込む事ができるようになります。
下半分のガラスはワイングラスの台になるように取っておきます。

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息を入れて膨らまします。だんだんレース模様がはっきりしてきましたよ!

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ポンテを取って竿を取り換え、口の部分を制作できるようにします。

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口を広げてレース模様のグラス部分の出来上がり♪
ここから先はステム、フットと制作して、最後にカップとステムをくっつけるのですが、少しでもタイミングがずれると真直ぐに着かなかったり、落っこちて割れたりします。(怖)
残念ながらブログ撮影部隊がいる訳ではないので、写真はここで終了。
緊張しながらもナイスなチームワークでうまい事、
完成しました。(喜) 
できあがった作品は下の写真です♪

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レース模様ワイングラス 繊細なレースができました。   「細かいでしょ~!」
アシストの皆さんありがとうございました♪

ベネチアングラス レース棒

ベネチアングラス レース棒
皆さんも「ベネチアングラス」と言う言葉を一度は聞いた事があると思います。そのベネチアングラス技法の中での最高峰と言われる技がレースグラスになります。
「ベネチアングラス」はイタリアの大切な産業、文化、技法として政府に守られていました。ベニスのムラーノ島にガラス工房と職人を集め、そこで制作させる事で勝手に渡航し技術を流失させないように管理をしたと言われています。中世の頃は勝手に渡航して政府につかまり処刑されたとか。(怖)
ですから100年ほど前であれば日本人の私がレースグラスを造ることなど絶対に考えられない事でした。
しかし、現在はグローバルな時代になった事で、イタリヤからマエストロに来ていただいて学んだり、私達の様な日本人でもムラーノ島で技術を見ることができるようになりました。もちろん日本の職人技と一緒で、逐一教えてもらえる物ではありません。見せていただいた先は自分で研究をします。
私は、レースグラスの繊細さがとても綺麗なので15年前の学生のころからから制作、研究を続けています。
今日は天気も良く、風も穏やかなので注文を受けているレースグラスの制作をする事にしました。
繊細なレースグラスを制作するには美味しいお料理と一緒で沢山の下準備が必要です。最も大事な準備がレース棒の制作。レース棒を造るにはアシスタントとの息の合ったコンビネーションが不可欠。
さあ、その様子をご覧下さい♪

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レースグラスの元、ストレートケーンを並べます。
以前にもブログでで紹介したケーンワークです。

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レース棒の大きさは、写真の通り直径10cm位のガラスの塊です。
上のストレートケインを透明ガラスの周りに張り付けた状態で、熱しながらなじませています。
この時はまだ、白いレースになる線がわりとまっすぐです。

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アシスタントがポスト(レースガラスを受ける側の竿)を用意して待ち構えて、
ガラスが柔らかくなるのを待っています。

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ポストを受け取り熔けたレース棒になるガラスをくっつけます。
白いガラスの線がねじれて編んだような感じになってきています。

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レースガラスの間隔がバランス良く伸びるように調節をし、ねじ込んで編みながら徐々に引っ張ります。

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レース棒をなが~く均一に引っ張ります。これがとても難しい!(大変)
(長く引っ張るために、天気の良い風の穏やかな日でないと工房をオープンにして制作が出来ません。
風が強いとレース棒が曲がったり、折れたりするんですよ。)

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今日一日レース棒を引っ張り続けてこの収穫。綺麗なレースグラスが出来そうです。
レースグラスの組み立ては後日掲載します。お楽しみに♪