吉村芳生展

吉村芳生展
今日は久しぶりに山口県立美術館吉村芳生展「とがった鉛筆で日々をうつしつづける私」を観に行きました。テレビCMでも毎日のように流れているので、会期中に必ず観に行きたいと思っていたので、どの様な世界が広がっているのか、わくわくしながら美術館に入りました。
まず、会場に入ると、大きなコスモスの作品が目に飛び込んできます。同時に両脇には新聞の模写と、10m位の金網のデッサンが飾られています。新聞も金網も目を疑いたくなるような細密デッサン。尋常じゃありません!
吉村芳生は鉛筆と色鉛筆で、日々をうつし描き続けています。その鉛筆の線はまるで紙に刻み込むかのように引かれ、線の集積は果てしなく画面を埋めつくしています。展覧会に来られているお客さん達は「まるでコピーのようだ。」とか「この作家さんは正気(健常)の人が描いたのですか?」などと学芸員に質問しているところも何度か聞きました。展覧会をみる側からすると当然の感想だと思います。
しかし、作家の私達からすると、痛いほどに感じるものがあります。
絵を描く、ガラス作品を造る事はポンポンとアイデアが出て制作に取り掛かれる程容易ではなく、自分が何に興味を持ち何を綺麗だと感じているのか、その中からモチーフを探し、描き、形にしていく。作品を制作する中で最も重要な部分でもあるだけに、探しても探しても描きたい(造りたい)作品が見つからない。しかし、画家、ガラス作家である以上、造り続けなければ作家とは言えない。そういった「何かしなければ!」という気持ちの中から、吉村芳生やっとの思いで見つけたのが金網や新聞だったように思えてなりません。狂おしい程に描いているのは、それしか方法が無かったからなのだろうと私は感じました。その境遇が普通でないと言えばそれまでですが、作家の仕事は自分と向き合う事から始まります。同時に新鮮な気持ちで継続し、創造り続ける事が大切です。学生の時、畳の目や金網を一つ一つ描いてみろと言われた事がありました。「西川は100本も畳の目を書いたら気を抜き、解ったつもりで線を引いてるぞ。」と言われた事がありました。吉村芳生の金網は一つとして同じ線がありません。本当に脱帽です。今の自分は畳の目を一つ一つ真剣に描く様にガラスに取り組みガラスに身を置いています。作家としての大先輩の生き方をこの展覧会から強く感じました。
吉村芳生展「とがった鉛筆で日々をうつしつづける私」ぜひ足を運んでみてください。
とても良い展覧会です♪

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吉村芳生展「とがった鉛筆で日々をうつしつづける私」
正面玄関に立っている看板。
新聞の上に自画像を描いているのではなくて、新聞も鉛筆で一つ一つ描いてるんですよ。
ホントにすごい根気と精神力!

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山口県立美術館前の県庁まで続く道は「日本の道100選」に選ばれています。
紅葉がとてもきれいでした。

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深紅に色付いてとてもきれいでした。
ガラス作品でこんな色がだせたら綺麗だろうな~♪