出来事」カテゴリーアーカイブ

ガラス作品の視察 ヨーロッパへ

ガラス作品の視察 ヨーロッパへ
本年より目標として定めたM.Mグラススタジオの取り組みとして、海外でのガラス制作活動を積極的に行っていこうと考えています。アジアはもちろんのこと、アメリカ、ヨーロッパ等でのガラス作品の発表、販売、建築への提案を行い日本での活動もよりスムーズに行えるよう実績を積んで行こうと考えています。
今回は3都市を巡り、歴史的なガラス作品(ステンドグラス等)と現代ガラス作品がどの様に結びついているかを視察します。日本よりはるかに深く、身近で宗教的な意味合いで制作されたステンドグラスを使用して建てられた教会を多数保有するヨーロッパの経済大国ドイツの首都ベルリンとフランクフルト。伝統的なカット技法とエナメル絵付け等で有名なボヘミアングラスと現代ガラスの聖地、チェコ共和国の首都プラハを観て回ります。
西川が17年前にガラスを学んだ両国を再確認し、ガラス作家として積み上げてきた経験をもう一度原点から素直な目で見つめ直します。同時に私達M.Mグラスのガラス作家をはじめ、日本のガラス作家の作品展を行えるような企画も話し合う予定です。どんな視察に成るか楽しみですが、同時に1000km近くを電車での移動と超ハードな旅です。これから
ポイントポイントで順次紹介していきま~す♪

10.17-1.JPG
ガラス作品視察へ KLMオランダ航空で関西空港を出発しま~す♪

10.17-2.JPG
北極圏を抜けて向かうはヨーロッパ、ドイツのフランクフルトへ!

ガラス集中講義 金沢美術工芸大学

ガラス集中講義 金沢美術工芸大学
毎年恒例の金沢美術工芸大学「ガラス集中講義」が4日(火曜日)から始まりました。いつもは、月曜日から金曜日の5日間で行うのですが、今年は3日の月曜日に高円宮妃殿下と典子女王陛下がガラス未来館に訪問される関係で、火曜日からのスタートです。日程は短くなっても制作内容、時間ともにいつもと同じく朝、夕方と時間を延長して密度の濃いものにしますので、学生たちにとってはハードな1週間になると思います。
もともと金属工芸を選択している学生向けの講義ですので、工房内はガラスの設備は簡易なものです。そんな中でもガラス素材の一端を感じてもらいたいと思います。今年の生徒皆がガラス素材を扱うのは初めて。授業のテーマは「ゼロからイチへ」。一度も触れた事のないガラスを体験して学生のガラスに対する経験値をゼロからイチへレベルアップします。0(ゼロ)はいくら掛けても0(ゼロ)ですが、1(イチ)を掛け算すると何倍にでも大きくなっていきます。全く知らない状態をぬけ出せば後は自分次第でいくらでも研究が出来るようになって行きます。
ことしの学生はどんなかな~♪

kan1.JPG
やって来ました金沢美術工芸大学。今年もがんばりましょう!

kan2.JPG
金工部屋に用意されたガラス熔解炉。M.Mグラススタジオのガラス溶解炉に比べると20分の1くらいの大きさ。バーナーも金工用だけど時間をかけてガラスを熔かします。今年は横に穴をあけて、もう一本バーナーを追加。熔解炉の状態は良いみたい♪

kan3.JPG
易ガラススタジオ完成。
右が木製のベンチ、奥に小野田のガラス工房から運んできた電気炉(徐冷炉)その横には鉄板を引いただけのマーバー等々、工夫のたまものです。

kan5.JPG
学生たちは吹きガラスと同時にステンドグラスを学び、制作します。
流石美大生、初めてなのにかなり細かい作業をしています。

kan6.JPG
こちらもかなり細かいステンドグラスの様子。どの様に仕上がることやら。

kana7.JPG
で、あっという間に最終日。ちょっとしたきっかけとガラスの基本を教えただけで、皆あっという間に個性なある作品に。「ゼロからイチへ」しっかり実感してもらえたかな!

kana8.JPG
研究会を終了してからも指導される先生方。
(左)
中川 衛 先生 重要無形文化財保持者(人間国宝)
2004年(平成16年)、重要無形文化財「彫金(加賀象嵌)」の保持者に認定。
人間国宝に教わる学生。なんて贅沢なんでしょう。
(右)原 智 准教授 私をガラスに導いてくれた恩師です。17歳のころからお世話になっています。
今でも先生から見習い、教わる事が沢山あります。

両先生方今年もいろいろとありがとうございました。またよろしくお願いします。

kana9.JPG
毎年この時期は集中講義が同時に行われます。
彫金の作家 前田真知子先生。先日観に行った「日本伝統工芸展」に入選されています。

kana10.JPG
鍛金部屋、中央奥で指導する鍛金作家の薮内先生。学生達も真剣です。

kana11.JPG
今回のガラス集中講義に参加した学生。自分で制作したグラスで試し呑み
今年はガラス炉の状態もよく良いガラス作品ができました。グラスの中はもちろんお茶です。(怪)

kana12.JPG
私がデモンストレーションで制作したグラスの争奪「じゃんけん」
6人のでのじゃんけんでしたが一発で決着。ちょきで勝った学生に縁があったみたいです。
金沢美術工芸大学ガラス集中講義今年も無事終了です。 

高円宮妃殿下と典子女王殿下 ガラス未来館に御訪問されました。

高円宮妃殿下と典子女王殿下 ガラス未来館に御訪問されました。
先日より山口県では第66回国民体育大会、おいでませ!山口国体が開催されています。山口県での国体開催は、オリンピック東京大会前年の昭和38年に開催されて以来、実に48年ぶりの開催になります。この国を挙げての行事期間中には多くの方々が山陽小野田市にも訪れます。その中で本日は私達が管理運営を行っている「きららガラス未来館」になんと高円宮妃殿下と典子女王殿下がガラス未来館に御訪問されました。ガラス未来館の講座生さんや体験学習にいつもお越しいただいてるお客様にご協力いただき、高円宮妃殿下と典子女王殿下にガラス未来館で行われているエナメル絵付け、サンドブラスト、とんぼ玉制作、吹きガラス等の体験講座を御見学いただき、さらにガラス未来館に設置してあるガラス作品を鑑賞され、きららガラス未来館での活動とガラス文化についてお話しさせていただきました。また、先日のコンサートからお世話になっている廣田先生をはじめONODAグラスアンサンブルのメンバー、先生方がグラスマリンバ、グラスボール、グラスハープ、クリスタルフルート等のガラス楽器で演奏を披露。両陛下はメンバーに拍手を送られていました。西川や池本のガラス作品の説明もそれぞれにさせていただき、あっという間40分が時間が過ぎ、いつもはあまり緊張をしない私(西川)ですが、この時ばかりは本当に緊張して背中に汗がびっしょり。(汗)お帰りの際にはガラス工房スタッフにも「制作頑張って下さい。」とお言葉を頂きスタッフのみんなもよろこんでいました♪
両殿下に御説明させて頂いている中で、少しずつですがM.Mグラススタジオやりたかったガラスの文化活動がこの山口の地でも広がり始めていると実感できる様な御訪問だった様に思えます。
県、市の担当者、県警の方をはじめお手伝い頂いた関係者の皆様ありがとうございました。

miyasama.jpg
高円宮妃殿下と典子女王殿下 ガラス未来館に御訪問
10月4日宇部日報の記事です。

グラスマリンバ チェロと打楽器「ふるさと夢コンサート」

ラスマリンバ チェロと打楽器「ふるさと夢コンサート」
チェロと打楽器による魅惑の世界「ふるさと夢コンサートinさんようおのだ」が9月30日にチェロ演奏者に海野幹雄さん、パーカッション&ボイスに野尻小矢佳さん、ピアノに海野春江さんを向かえ、山陽小野田市文化会館大ホールでコンサートが開かれました。
その二日前からアクティビティーとして三人の演奏者の方々が市内の施設や学校で演奏会、音楽指導等を行って下さっています。私達が管理運営をする「きららガラス未来館」でもコンサートを開いてくださいました。数年前に今回のコンサートの仕掛け人でもある廣田由実先生(現山陽小野田市文化会館館長)と共同開発しました、ガラスマリンバも演奏していただきます。プロのパーカッション奏者に演奏していただくガラスマリンバはどんな音がするのかとても楽しみ♪コンサートが始まるとチェロの深く優しい音色とガラスマリンバの音色が心地よく心に響いてきます。ガラス工房でガラスマリンバを演奏していただけるなんて本当に幸せな時間でした。
9月30日の文化会館でのコンサートはさらに素晴らしく音響効果ばっちりのホールでの音色は格別でした。初めて聞くコンサートマリンバ(木琴)の音色にもビックリ!どこか懐かしく、素敵な音がするなんて!チェロとピアノの音色にも本当にうっとり、コンサート最後の演奏された「グランタンゴ」の多数の打楽器を野尻小矢佳さんが操り、海野春江さんのピアノの超絶技法、海野幹雄さんのチェロがまるでオーケストラの様に調和して最高のコンサートでした。
この様な機会を与えて下さり、コンサートにも招いて頂きました廣田先生と演奏者の皆さま、本当にありがとうございました。またの機会を楽しみにしています♪

 9.30-2.JPG
きららガラス未来館でのコンサートは夕陽の中で始まります♪

 9.30-3.JPG
チェロ演奏者 海野幹雄さん、ピアノに海野春江さん、ご夫婦で音楽家です。
海野さんはお父様とお母様もプロの演奏者で音楽一家だそうです。
ご夫妻ともども輝かしい経歴と実力の持ち主です。

9.30-4.JPG
ガラスマリンバを演奏するパーカッション&ボイスに野尻小矢佳さん。
やはり幼少のころよりマリンバをはじめ、国内外でのコンクールで賞を頂いているアーティストです。

 9.30-5.JPG
ガラス未来館では野尻さんとガラスマリンバの制作や音色についてコンサートの中で短く対談もしました。数多くの打楽器をご存じの野尻さんも私達のガラスマリンバの形態は観た事がないと言っていました。同時にガラスマリンバの音色についても他に代わるものがない音とおほめ頂きました。(嬉しい!)

9.30-7.JPG
山陽小野田市文化会館大ホールでのコンサート会場
アクティビティーとして三人の演奏者の方々が市内の施設や学校で演奏会、音楽指導等を行った事を早速パネルで紹介し絵てあります。

9.30-9.JPG
左にガラスマリンバ、中央にコンサートグランド、右にコンサートマリンバ
コンサートホール早く入場し過ぎちゃいました。

 
9.30-10.JPG
コンサート終了後、演奏者の皆さんと記念撮影♪
素敵なコンサートありがとうございました。

ガラス作品の打ち合わせ

ガラス作品の打ち合わせ
相変もわらず急な出張で今日も東京に来ています。台風15号が本格的に上陸しそうな状況の中またもや台風に追われるようにして東京に移動します。運が良いのか悪いのか朝一番のフライトをとっていたので、何の影響もなく羽田に着くことはできましたが、ガラスの打ち合わせの間、徐々に風が強くなり窓の外は大荒れ。(暴風雨)電車は止まり、街路樹は折れ、救急車のサイレンがいくつもなっていました。(怖)ガラス作品の打ち合わせは、外の状況と正反対に静かに、淡々と進み思ったよりは早く終了。それでも午後10時近くまでかかった会議でしたが、このころには台風が都内を抜けて電車もほぼ全線復旧し難なくホテルまでつくことができ、ちょうどよかったみたい。山口のガラス工房内では「台風雨男」とスタッフには呼ばれ始めていますが、実はツキを呼び込む「嵐を呼ぶ男」なのかも・・・。(自称)
また、少ない時間を見計らって展覧会にも行ってきました。写真と同時に紹介します。 

9.23-1.JPG
ガラス作品打ち合わせのため絶対に東京の行かなければいけません。
台風が日本に接近していますが逃げるようにして始発便の山口宇部空港発で東京に。いつも使っている2便からは欠航になりました(危)
上空はぶ厚い雲で覆われています。

9.23-2.JPG
羽田に着くと欠航便が相次いで報告されています。
打ち合わせにに来れて良かった(嬉)
これからがガラス作品についての打ち合わせでの本番です。
日程の間しっかり詰めます。



9.23-3.JPG
台風も過ぎ去り、時間をみつけて展覧会に。
表参道、根津美術館のすぐ近くにあるフロムファーストの「グラスギャラリーカラニス」へ。奥野美果さんよりガラス展のDMを頂いていましたので、行ってきました。「カラニス」はガラスを専門に扱う数少ないギャラリーです。
10数年前にグループ展をさせていただ事があります♪

9.23-4.JPG
「奥野美果グラスワークス」を拝見しました。
砂岩とガラスを組み合わせて相性、調和、対比などを様々な視点からガラス素材を通して表現されています。ガラスと砂岩の相関する形がとても綺麗でした。

国内外で活躍を続ける素敵なガラス作家さんです♪

9.23-8.JPG 
出張日程の最終日は、時間いっぱいまで話が出来るように、羽田空港で行いました。
沢山のガラスサンプルを広げてちょっと周りに迷惑かけてしまった感じ(汗)
それでも無事に打ち合わせ終了。
最近気にいっている出発ロビーのラウンジで、コーヒーを頂きながらメールのチェック。
この度もハードにスケジュールをこなしました。

ガラス工芸特別授業 小野田工業高校 定時制

ガラス工芸特別授業 小野田工業高校 定時制
毎年夏の終わりに小野田工業高校 定時制のガラス工芸特別授業を行っています。地域の産業や文化歴史を知るための授業として4.5年前から始まりました。小野田はセメントに代表されるように窯業の町として栄え、民間で初めてのセメント工場(現太平洋セメント)が出来た場所です。つまり窯を使う産業と文化の融合としてガラス工芸、ガラス文化を知って頂くために私達M.Mグラススタジオが小野田に設立した訳です。ですから、工業高校の生徒や先生方にガラス工房で勉強していただくのは当初の目的と一致して、とても良い機会です。と言っても多感な時期の工業高校の生徒達。あっさりガラス文化に触れあってくれそうもない風貌です。しかし、いざガラス工芸の体験授業が始まると何とも素直にガラス素材と触れ合ってくれています。(嬉)
1年生から4年間、毎年違った技法のガラスに触れて今年度卒業する生徒が「来年はプライベートで遊びに来ます♪」なんてかわいい事を言ってくれる奴も居ました。定時制なのでスタッフも夜の8時、9時まで生徒たちと一緒に作業をして楽しかったみたい♪ 夏の終わりに良い二日間の出来事でした。
小野田工業高校の先生方と生徒さん、ガラス未来館、M.Mグラスのスタッフありがとうございました。(感謝)

onodakougyou1.JPG
3.4年生はステンドグラスを制作
ガラスのカット、研磨、カッパーテープ貼り、半田付けと全ての工程を自分で制作してガラス作品を制作します。(真剣!)

onodakougyou2.JPG
1.2年生はサンドブラストとエナメル絵付け。
細かい絵柄にするとかなりの時間がかかります。今年もこだわっている生徒が何人かいるな~。

onodakougyou3.JPG
小野田工業の授業が終わって一安心。
しかし、台風が日本に接近しているみたい。海べりのガラス工房は風も大分強くなって来たので、池本さんが大事に育てているお花を飛ばされないよう工房内に避難。
ホットショップ(吹きガラス工房)がお花屋さんみたいになって綺麗でした。(華)

8月のM.Mグラススタジオ

8月のM.Mグラススタジオ
毎年、夏のガラス工房は本当にばたばたしていて、気がつけば8月も残すところ10日程で終わろうとしています。今年の夏はとりわけ忙しく、ガラス工房が休みの日にはどこかへ出張と言う週が続いて、前回のブログ更新からもう一カ月もたってしまいました。(涙)
先月も同じようないい訳をしましたが(汗)、本当になんやかんやと忙しい月でした。8月のガラス工房の出来事を紹介いします。

glassseisaku1.jpg
7月の終わりから8月初旬はM.Mグラススタジオ企画の毎年恒例ガラスフェスタの準備と記念品制作、大型のガラス作品と見事に仕事が重なり大忙しでした。
おまけに今年の猛暑はすさまじく、例年のようにサマータイムを導入して朝早くから制作していますが、やっぱり暑い! 滝の様な汗がでます。

fesuta1.jpg
8月6日、7日はガラスフェスタ2011
今年はガラス工房前の「焼野海岸」が整備されて10周年。これに合わせてガラス未来館でも子供たちとのワークショップを中心にフェスタを開催しました。
オープニングはさくら保育園の子供たちの太鼓の演奏からです♪(元気)

fesuta2.jpg
ガラス工房の外に特設の砂場を設置。
スタッフ総出で海岸の砂と貝殻などを拾ってきました。
この小野田の焼野海岸で拾ったものを使ってガラス作品を制作します♪

fesuta3.jpg
一つ目はサンドキャスト
大きめな貝殻などを探し、湿らせた砂に貝などを押し当てて凹んだ型を造ります。
その中にガラスを流し込んでガラス作品の完成。
皆、ガラスをまじかで切るのは初めて。熱さにちょっとびっくりしながらも何とか作品になりました。
注意:女の子をいじめている訳ではありません!

fesuta4.jpg
二つ目のワークショップはジェルキャンドル。
ガラスのコップの中にやっぱり海岸で拾った砂やシーグラス、貝を綺麗に並べて、それぞれのイメージで小さな世界を創ります。ジェルを流し込むとガラスの中がレンズ効果で大きく見えて世界が変わります。子供たちも大喜び♪今年も200人ちかい方々がきららガラス未来館のワークショップに参加して下さいました。本当に楽しい時間を過ごす事が出来ました。

fesuta6.jpg  fesuta7.jpg
そして、またまた恒例のサポートスタッフさん達と打ち上げです。
今回も湯城館長の最高の料理に加え、サポートスタッフ(講座生)さんからも多くの差し入れを頂き、おなかいっぱい食べて飲んで最高の時間を過ごしました。
皆さんのご協力のもと無事に「ガラスフェスタ2011」終了する事ができ嬉しく思います。
本当にありがとうございました。(感謝)

tokyo1.JPG
休む間もなく翌々日には東京出張。
今回も忙しく会議、ガラス展などの視察に行きます。

tokyo2.JPG
サントリー美術館 「憧れのベネチアン・グラス」展のレセプションに参加しました。
展覧会の内容は次のブログで紹介します。

tokyo3.JPG
菊池寛実記念 智美術館 こちらも後ほどブログで紹介します。

kikennhinn.JPG
と言う具合に忙しい毎日をおくっています。
今日もM.Mグラススタジオのスタッフは記念品等の制作に励んでいます。
ガラス作品の要望が多い夏を猛暑に負けず乗りっ切って行きましょう♪

ガラス芸術 中国の教育現場

ガラス芸術 中国の教育現場
前回の視察で知り合った中国美術学院の管先生、上海大学の苗先生に会いに三度目の中国に行ってきました。7月に入ると大学が休みになって、先生方の時間が少しとって頂けるようなので、学校の設備等を見学せてもらいに行った次第です。
中国美術学院は、上海から新幹線で1時間弱「杭州」にあります。西湖の畔にあってものすごく広いキャンパス、自然も豊かな素晴らしい環境です。この6月には西湖が世界遺産になったようです。
少し離れたもう一つのキャンパスにはガラス工房もあり、これまたとても大きな電気窯がズラリ!。加工機とともに充実しています。残念ながら吹きガラスの設備はありませんでしたが、今後ガラス芸術が中国国内で認知されていけば、吹きガラス工房も建つ可能性は十分にありそうな予感がしました。
何を言っても、他の国のアーティストと会って話が出来ると言う事は作家にとって良い刺激になります。
本当に楽しい時間でした。また行きたいな~♪

kyouiku1.JPG
中国美術学院。日本で言う所の東京藝術大学みたいな国立大学。

kyouiku2.JPG
中国美術学院 ガラス工房棟。
写真では解りにくいでうが、ものすごく大きな建物です。設備の写真は撮れませんでしたが、
すごく立派なキルンワークの設備と加工機がずらっとそろっていました。

kyouiku4.JPG
6月に世界自然遺産になった西湖。日本の小笠原諸島と同じ時期に登録されました。
大学正門のすぐ向かいに立派な入口があります。

kyouiku5.JPG
西湖の湖畔です。立派な柳の木が多く茂っています。
満潮時に川の水が逆流することで有名な銭塘江の堆積物でせきとめられた 自然の湖で、
蘇東坡や白居易らが詩に詠んだ中国を代表する土地です。

kyouiku3.JPG
管先生のアトリエ。古い倉庫を改良した素敵なアトリエです。
めちゃめちゃカッコイイ♪
美味しいお茶と、紹興酒の御土産まで頂きました。
管先生お忙しい中ご案内頂き本当にありがとうございました。(感謝)

kyouiku6.JPG
続きまして「上海視覚藝術学院」です。

kyouiku7.JPG
上海視覚藝術学院は40の科がある、またしてもとてつもなく大きな構内。
科一つ一つに大きな教室や制作室がある感じでとても贅沢です。
この環境で制作できる学生は幸せですね♪

Shelly and Miaotong.JPG
上海大学の苗先生(右)と上海視覚藝術学院のXUE Lu先生(左)
お忙しい中いろいろ案内して下さいました。
両先生方、本当にありがとうございました。(謝謝)

中国文化・ガラス芸術の視察(食文化編)

中国文化・ガラス芸術の視察(食文化編)
中国文化で誰もが絶賛している物は中華料理ではないでしょうか。
味はもちろん、盛り付けも美しくこれもまた一級の芸術です。
私自体は香辛料たっぷりの地元の人たちが食べる料理が好きですが、
ちょっと番外編で中華の「食」をご紹介♪

IMG_2322.JPG
中国の視察で完全にはまっているのが、中国茶♪
茶道としての道具や作法の美しさもさることながら、いろいろなお茶の美味しさがたまりません。
最近中華料理で体重増の私にはダイエット効果もありそなので、毎日飲んでいます。

IMG_2150.JPG
「亀ゼリー」メニューの名前にひかれて、つい注文しちゃいました。
真っ黒い漢方薬の匂いいっぱいの蜜の中にやっぱり真っ黒い「亀ゼリー」味は体に良さそうな漢方味。
美味しさは何とも言えませんが、健康フェチの私にとっては結構いけましたよ♪

IMG_2353.JPG
緑波廊酒楼(リューボーランジュ―ロウ)
エリザベス女王やクリントン元大統領などの国賓が訪れた豫園商城の有名店です。
気品ある店内で雰囲気も抜群です♪

IMG_2355.JPG
やっぱり中国でビールを飲むなら「青島ビール」。
いろいろなソフトドリンクも飲んでみたのですが、全般的に甘いです。

IMG_2362.JPG
やっぱり小龍包は美味しいです。醤油ではなくて黒酢で食べるのも癖になります。

IMG_2358.JPG
魚の唇の煮物。コラーゲンたっぷり♪

IMG_2361.JPG
鰌の炒め物に、レンコンのもち米を詰めた料理。
まだまだ沢山の料理を頂きましたが、流石に有名店だけあってどれもこれもとてつもなく
美味しかったです♪

IMG_2030.JPG
最後は宿泊していたホテルのすぐ近くにある、地元の人御用達の麺家の料理。
2日に一回は通って食べていたらお店の人とも顔見知りになりました。

日本の中華料理とは一味も二味も違います。
日常の食事からも文化の違いを多く感じる事が出来ました。
また、近いうちに行けたらいいなと思っています。

中国文化・ガラス芸術の視察(庭園編)

中国文化・ガラス芸術の視察(庭園編)
ぽっかり朝から夕方まで時間が出来たので、行ってみたかった「蘇州」へ、中国の新幹線(TGV)に乗って庭園に行ってきました。「蘇州」は東洋のベニスと称される太湖のほとりにひっそりとたたずむ古都です。電車の中でしっかりと計画を立てて、蘇州の四大庭園を早足で巡るぞ!!!

IMG_2468.JPG
中国の新幹線(TGV)
車内の電光掲示板には時速が表示され300km以上の速度がでていました。

IMG_2487.JPG
東洋のベニス「蘇州」
ベネチアのゴンドラと言うよりは隅田川の屋形船と言った感じ。
水路と庭を案内してくれています。

IMG_2478.JPG
虎丘(フーチュー)春秋時代の呉王・夫差が父のために築いた陵墓。
丘全体が虎の座った姿に見える事から「虎丘」と呼ばれているみたい。♪

IMG_2481.JPG
「雲岩寺塔」 961年に建設された中国最古のレンガ塔として有名です。
私の写真の撮り方が悪いのではなく、ピサの斜塔のように本当に傾いています。(斜)

IMG_2490.JPG
「拙政園」 蘇州最大の古典庭園
池と建物の対比が中国庭園らしくとても美しい。
蓮の葉が綺麗で、とても静か。気持ち良いです。♪

IMG_2493.JPG
建物の中はガラスや陶器が上手に使われていたようです。
現在、
奥の窓はアクリル板でした。(残念)

滞在時間4時間で四大庭園を回るのはとても無理でした。
中国の広さをなめていました。(トホホ)この次はぜひ一泊してゆっくり探索したい場所でした。♪