展覧会」カテゴリーアーカイブ

ガラス作家7人による「ガラスの香合・小筥展」茶道具

ガラス作家7人による「ガラスの香合・小筥展」茶道具
ガラスで制作された茶道具を見立て、ガラス作家7人による「ガラスの香合・小筥展」が開催されます。
これまでも茶会などの場でガラス製のお茶道具を使用される機会がないわけではありませんが、茶道家の先生方も常に新しい素材や作品を探し追求され、海外のガラスブランドのバカラやラリックの作品など
を水差しなどに見立てられ茶席の涼を演出される事例はいろいろと紹介されています。
淡交社から出版されている、茶のあるくらし「なごみ」でもガラス作家の作品の魅力について紹介をしていただく事になりガラス製茶道具の制作の機会を頂きました。
M.Mグラススタジオでは設立当初から茶道具の制作と研究を自分なりに続けておりますが、創れば創るほど何とも茶道具と言うのは難しいもので、重さや大きさ、全てにある一定のルール(掌の中にあるときの気持ちよさの様な感覚的なもの)がある様に感じています。(難)
だからこそ私は茶道具の制作が面白くてたまりません。
自分勝手にガラスのきれいさを伝えるだけでなく、しっかり道具としての機能が詰まっている事。ガラス素材の美しさと機能美、お茶やお水が器に入った時の見え方など、その時、その場所の情景をイメージしまわりの空間と溶け合って客人をもてなす。
この心意気が作家の制作魂を燃え上がらせます。(気!)
と言うものの何せ難しい!うまくできない!もう一回、もう一回、だから楽しい♪
あと作品の搬入まで1週間程です。

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茶のあるくらし「なごみ」に掲載されている香合と棗「結晶」
レース模様の振り出しや蓋置き、茶巾立てです。

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平茶碗、夏茶碗などなど。 いろいろ制作しています。

髙島屋京都店 ガラス二人展開催

髙島屋京都店 ガラス二人展開催
髙島屋京都店 ガラス二人展が5月26日から開催しています。
初めての場所での展覧会はここ最近ではありません。
15年以上ガラス制作に携わっているので何かしら関わりのある場所で展示をしていましたので、M.Mグラススタジオを開設したばかりの時に展覧会を初めた様な緊張感が漂っています。
これから、一週間私達の作品にどの様な感想が頂けるのか楽しみであり、同時に不安でもあります。

ガラス作家が展覧会を開催する理由はいくつかあると思います。
工房を運営するためにしっかりガラスの魅力を感じてもらうと同時に作品を販売をすること。
また、それ以上に貴重で重要なのはお客様から直接作品の意見や見え方、感想などを耳にする(リサーチ)ができることだと思います。
もちろん全ての意見を聞き反映させるのではなく、聞くべき意見とそうでない意見をしっかりと見極める事が大切だと思います。
今までも、自分たちにとって都合の悪い意見程、本当は大事な意見だったりすることは多々ありました。
作家は、何もないところから新しい作品を制作し発信する事はできないと思っています。
それ以上に大切なことは当たり前になりすぎてしまい何も感じなくなってしまった事や、都合の悪い意見に耳を傾け感じ取る事、「受信する」ことがなによりも大切だと思っています。
これから一週間初めてお会いする京都のお客様からたくさんの事を学び取ろうと思っています。
また、滞在する期間には京都の食文化にもいっぱい触れて勉強させて頂きます。
京料理楽しみです♪

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髙島屋京都店 美術工芸サロン

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「清流」 お茶道具 

コルテオ福岡公演 ♪

コルテオ福岡公演 ♪
先日、
ダイハツコルテオ福岡公演を観に行ってきました。
全団員オリンピックメダリストクラスのアーティスト達が身体芸術を繰り広げ、音楽、衣装、全てにおいて超一流の最高の舞台が繰り広げられるシルク・ドゥ・ソレイユの今回の演目が「コルテオ」です。
「コルテオ」とはイタリア語で「行列」を意味するようです。
公演は、ひとりのクラウンを中心に繰り広げられる祝祭のパレードで、それは楽しく陽気でありながらも、どこか儚く哀愁漂う世界で激しく情熱的な空気に包まれたかと思うと、次の瞬間静寂が訪れる。
愛すべきものたちに囲まれたクラウンを中心に繰り広げられる数々のドラマが、観る人の心に語りかける。
コルテオの世界にグッと引き寄せられる最高の舞台芸術でした。
私が初めてシルク・ドゥ・ソレイユの舞台を目にしたのは19歳のころ、もう20年も前の事です。
アトリエの先生に、サーカス観に行くぞ!と誘われ何も知らずに行ったのが「ファシナシオン」という演目でした。
その時はあまりのすごさに「すごい!」としか思いませんでしたが、時がたっていくつかの演目に足を運ぶうちにどんどん魅了され、本当にすごいアートだと感じています。
ストーリーや身体芸術が最高なのは言うまでもありませんが、出演者が演目をこなすだけではなく、観客に対するサービス、舞台セットの準備などあらゆる事を協力し舞台を成功に導く、その超一流の姿勢がたまらなく感動します。

私達ガラス作家もガラスを制作するだけではありません。
窯や道具を創り、展示するための台、そしてガラス制作。展覧会の時はガラスについて熱くお客様に語り展覧会を開催します。
「コルテオ」を観てものすごく勉強になりました。
5月にある京都での展覧会に向けて、さらなる演出を今から池本美和と練っていきます。

シルク・ドゥ・ソレイユ最高でした♪

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第3回ガラス教育機関合同作品展

先日、第3回ガラス教育機関合同作品展を観に行ってきました。

日本全国のガラス科をを卒業、修了する学生選抜者を集め計17校のガラス教育機関が参加して展覧会が開催されました。
私も年にいくつかのガラス教育機関で集中講義を行っていますので、その後生徒がどの様にガラスと向き合い取り組んだのかが気になり東京出張を1日早めて観に行った次第です。

いろいろな技法や質感、形態や表情のガラス作品がならび、どの作品にも何年間かの学業の成果を感じさせる力作が展示され、それぞれのガラスに向き合った時間を感じることができる良い展覧会でした。

学生達はこの展覧会が終わると社会人としてガラスに関係していくわけです。
いうなれば、これからはガラス作家としてライバルになるわけです。

M.Mグラススタジオの西川慎・池本美和にも当然始まりはありました。
その時の諸先輩方や先生方とは、とてつもない差を感じていましたが、その差を何とか埋めようとがむしゃらにガラス制作に取り組み向き合ってきた結果今の自分たちがあるように思います。

今度は私達がその差を新人作家(新社会人)に見せる番です。

全力でガラスと向き合い技術や感性、ガラス作品に関するすべての事で、突き放していきますよ!

追いかけてくる新人作家、また私たちは高みを目指して諸先輩方に追いつき、追い越して行けるよう、全力で飛ばしていくぜい。

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ガラスのオオカミ。実物大ぐらいあって大きな作品です。

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私達の新人スタッフ松尾具美さんの作品(中央)

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